株式会社ジーエスフード 新たな価値を創造する総合食品メーカー

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「焼き飯(やきめし)」と「チャーハン」似ているけれども意味の違いはある?!

2023/11/09

コラム

普段あまり意識することのない、似ているけれど名前の違う料理。
今回はそんな料理の中から「焼き飯」と「チャーハン」の呼び方の違いについて調べてみました。

名前の違い

「チャーハン」を漢字で書くと炒飯となりますが中国語では「炒」のことを『チャオ』と読み、「飯」のことを『ハン』と読むので「炒めた飯」と書いて「炒飯」=チャーハンとなります。
よってチャーハンは「炒めたご飯」という中国語由来の名前であることがわかります。

次に「焼き飯(やきめし)」ですが、「焼」と言う字は「叉焼(チャーシュー)」で出てくる通り中国語で「シュウ」と読みます。これに「飯」を組み合わせ「焼飯」と書くと「シュウハン」となり、同じような料理が中国にもあるのでしょうか・・?

そこでインターネットで調べてみたところ検索で焼飯の名前が付く料理がでてきました。
もしやこれが「焼き飯」の語源?!と思い画像を恐る恐る開いてみると、白いご飯の上に美味しそうな豚肉が乗った画像・・・。
なんて美味しそうな料理!と思いましたがこれは「焼き飯(やきめし)」ではない・・。
これは「叉焼(チャーシュー)」をご飯に乗せた「叉焼飯(チャーシューハン)」という名前の香港のローカルフードでした。

その後も調べましたが、「焼き飯」の中国語での語源になるような料理名はでてこず。
「焼き飯(やきめし)」は「チャーハン」のように中国語源ではなく日本独自の言葉であると結論づけました。文字通り「焼いたご飯」というわけですね。

焼き飯の語源も炒飯と同じように中国料理の名前がベースにあるのかなと想像していましたが、予想を裏切られました・・。

支店のみんなに聞いてみた

さて、焼き飯とチャーハンの語源の違いについてわかりましたが、その二つは文字通り炒めることと焼くことの違いで分けられているのでしょうか。
そんなことを考えながら会社の名古屋出身の方にチャーハンと焼き飯の話をしてみると「基本的に焼き飯とはいわないな~」とのこと。んんっ?これはもしかして地域によって違うのでは?!

というわけで気になったので業務用総合食品メーカーとして食のプロであるという矜持を持った・・弊社の各支店の営業の皆様に確認してみました!

北日本ブロック担当者・・・チャーハンとしか言わないよ!ごく少数のお店で「焼き飯」のメニューがあることはあるけれども、やはりチャーハンが主流かな~。

東京の担当・・・チャーハンでしょ!「焼き飯」って言葉は使わないかな・・。

名古屋の担当者・・・チャーハンですね~。家で作ってもチャーハンですし、外で食べてもチャーハンですかね。

大阪支店・・・家で作ったら「焼き飯」で、外で食べたら「チャーハン」っていうことが多いんちゃう!けどメニュー名が「焼き飯」のところもあるで。

九州支店・・・どちらの呼び方もします。お店にも「チャーハン」のメニューがあったり「焼き飯」のメニューがあったりでバラバラです。けど「焼き飯」には「カマボコ」が入っていることが多いかな??

考察

どうも関西を超えて東に行くと、「チャーハン」一択になるようで「焼き飯」という言葉に馴染みがないようでした。
更に九州ではカマボコ入りの「焼き飯」がお店で提供されていることが多いとのこと・・。九州では一般的なようですが、関西のお店ではあまり見かけない・・。ちゃんぽんとの相性からカマボコが入っているのでしょうか?!

また大阪では「焼き飯」「チャーハン」について家での食事と外食で区別しているとのこと。家の味は「焼き飯」で、外食したときに出てくるものは「チャーハン」と呼ぶそうです。
本当に大阪の皆さんはそういう風に思っているのか少し掘り下げてみる必要がある・・。

というわけで次は大阪の従業員の皆様に家での食事の際と外食の際で「焼き飯」と「チャーハン」を使い分けるのかアンケートを行ってみました。

方法は次の写真を見せた後、家と外食時の両方でこの料理が出てきたときに「焼き飯」と呼ぶか「チャーハン」と呼ぶか、それとも「家と外食時で使い分ける」のかという質問で30人の方に聞いてまわりました。

見ていただいた写真

すると結果は・・。

焼き飯派 2人
チャーハン派 18人
家と外食時で使い分ける派 10人

でした!

「家と外食時で使い分ける」派が健闘しましたが、最終的にチャーハン派が多いという結果に!
この結果についてアンケートを取っている際に気づいたことは、年齢層が高くなるにつれ、家で作るのは「焼き飯」で外食時に食べるのは「チャーハン」という人が多くなったことです。
食に詳しい方に更に掘り下げて聞いてみると、昔はチャーハンという言葉自体があまり浸透していなかったとのこと。テレビや雑誌でお店のチャーハンが取り上げられ、見かけるようになって、チャーハンが関西でも一般化してきた気がするとのことでした。
なるほど、改めて食文化が昭和・平成・令和で変化していることに気づかされました!

社内調査の結果

結論1:「チャーハン」と「焼き飯」はその地域によって言い方が変わる。
結論2:北日本や東日本では基本的に「チャーハン」と呼ぶ。西日本では「チャーハン」と「焼き飯」が混在。大阪や京都等関西では家庭と外食で呼び方を使い分ける文化もある。

今回「焼き飯」と「チャーハン」の呼び方について調べてみましたが、改めて「思い込み」というものに気づかされました。
「焼き飯」という言葉も一般的だ!と思ってこのコラムを企画しましたが、調べていくうちに東のほうでは一般的ではないことが判明していく始末・・。しかし様々な地域の方々に確認していくにつれ、分かってきた違いは食に関わる者として大変勉強になることでした。
今後も全国に拠点があることを活かし、面白く為になる調査をしていきたいと思います!

さて、今回「焼き飯」と「チャーハン」について調べましたが、弊社では手軽にプロの味の「チャーハン」を作ることができる業務用のチャーハンの素、「チャーハンベース」という製品がございます!顆粒状でサラサラしているので白ご飯になじみやすく、多数の調味料を入れなくてもこれだけで店舗の味として成立します。また余計な具材が入っていないので様々な中華系の料理にもご利用いただけます!例えば中華そば、中華スープ、餃子の具材の味付け、中華餡等も・・。ちなみに大量調理でチャーハンを作るときには炊飯の際に同時に入れて炊き上げた後、具材と混ぜてるとお手軽です。

チャーハンベースは缶タイプの300g入りとパウチ入りの1㎏タイプがございます。300gタイプの場合、1人前のおおよその使用量が5gなので60人前分ご利用いただけます。
様々な中華料理で味がキマる「チャーハンベース」。是非一度お試しください♪

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